AUDITION:KENON
研音声優アーティストオーディションの提出書類とともに送付した文書です。
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芸能事務所「研音」様
お世話になっております。土田琴絵と申します。
声優アーティストオーディションを受けるにあたって、ぜひこちらの文書にも目を通していただけると幸いです。
私は声優事務所の養成所をあえて受けず、オーディションのみしか受けてきていません。その理由として、スクールで知ったアフレコの録音加工があります。
アフレコ授業を通して、声優のキャラクターのアニメ声は、この機材を使用した録音加工だと知りました。ほかにも、歌手アーティストはMIXやマスタリングで歌を加工しているという情報も聞いており、音楽業界関係者からは「加工でいくらでも上手くなる」とのことを聞いています。ネットの一部の記事では、「下手だと自信のない人ほど、プロデビューするといいです」という文章も見かけました。
また、私は声優タレントの気持ち悪い芸人風(歴史を見て杉田智和さんあたりからのものだと推測しています)のイベントやインターネットバラエティの様子を見て、違和感を覚えているため、タレント業務はラジオ以外に一切しないことを念頭に置いています。
声優として、アニメをよくしていきたいと思っています。常日頃からお芝居の演技力は試されているのか、プロの女優の演技力は私生活や思考回路によって左右されるというのを聞いたことがあります。プロフェッショナルという番組に出演した唯一の声優の神谷浩史さんは、日記をつけているらしく、作品に対する読解力もラジオでは目を見張るものがあります。
演技力だけでアニメを面白く見ることができるような、そんな存在の第一人者になるのが私の夢です。
昨今のアイドル声優をあまり良しとしない人もいれば、実はアイドル声優の部分がないと(なおかつ、芸人風イベントを面白くできる人でないと)売れない状況です。アイドル声優の顔のフォトレタッチも、全員が同じ顔に見えるフォトレタッチです。声優業界としては危惧してもおかしくないはずが、録音加工のことを知らずに、録音前のお芝居を重視して儲ける養成所システム。そんな大手声優事務所を目指す人が多すぎます。
私としては、声優は【録音芸術】だという考えを持っています。
結果的に音声加工したものであるといった意味合いで、私を声で売っていこうとする動きが業界内とこの事務所であれば、オーディションを受け付けしていただけると幸いです。
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また、少女漫画家やイラストレーターの道も並行して考えています。ゆくゆくは一枚絵のコミックアート制作として、コミックアーティストの進路も拓きたいと思っています。声優も、漫画家も、イラストレーターも、私の職歴すべてをその足掛けのひとつとして考えたいと考えています。
声優としての地位向上のため、顔立ちで売る女優業もやりたいと考えています。
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誠心誠意この仕事に愛を注いでいきたいと思っています。
私が受からなくても、どうか業界関係者の方にリストで確認してもらうことで、そういった声優の後継のブームを担っていく人たちが現れることを望んでいます。長くなりましたが、よろしくお願い致します。
土田
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